お尻の出口である肛門管にできるがん、肛門周辺の組織に発生するのも含めて、まとめて、肛門がんと言われています。
肛門がんはいくつか種類がありますが、肛門皮膚部から発生する扁平上皮がん・口付近の肛門管の特殊な上皮より発生する総排泄腔がんの2種類が発生することが多い傾向があります。
いずれも細胞は悪性ですが表在組織よりも深くは浸潤しない傾向があり、ボーエン病と呼ばれる前がん状態にとどまります。
肛門管内にある細胞から発生する病となっています。多くの患者が50歳以上と言われています。
おもな症状としては、排便時の出血や痛み、そして肛門周辺のかゆみがある場合があります。
肛門がんのなかでも、肛門菅がんは、肉眼で見た場合には肛門管内型・管外型・肛門縁型の3種類。その場合、直腸や肛門からの出血・肛門部の痛み・何度もかゆみが起きる状態・肛門より膿や粘膜が分泌されたり肛門や鼠経部にあるリンパ節が腫れたりするといった症状があります。
肛門がんは症状によっては痔と勘違いしてしまうこともあります。
痔の場合には、鮮血がトイレットペーパーに付きます。肛門がんの場合には少し赤黒くなった血液が分泌物と共に出て下着やトイレットペーパーに付くといった症状となっています。
同じ出血でも、切れ痔では激しい痛みが起きることが多い傾向にありますが、肛門がんの場合には強い痛みが長期間にわたって継続するという違いもあります。
肛門がんが疑われる症状が現れた場合は早めに病院へ行くことが大切です。
肛門がんの原因は現時点では、はっきりわかっていません。しかし、肛門がんの危険因子は、いくつかわかっています。
また、最近では管内発育をする扁平上皮がんは、人体にいぼを引き起こすとされているパピローマウイルスが原因の一つとして考えられています。
痔が長期間にわたって炎症を繰り返している場合には、炎症からがんを引き起こす場合もあることに注意が必要です。
お尻の出口である肛門管および肛門周辺の組織に発生するがんも含めた総称です。肛門がんの治療では、健康で正常な臓器と隣り合っていたり、がんの転移が起こっていない場合は、トモセラピー治療が適しているとされています。
体への負担が少なく高い効果が期待できるトモセラピーは、おすすめの治療法として挙げられます。このサイトでは、トモセラピーに対応しているクリニックや選び方について紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。