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直腸がんはトモセラピーで治療可能ですが、クリニックによっては対応できない可能性があります。
直腸がんは、正確には大腸がんの一種です。大腸は結腸と直腸に分けられており、直腸にがんが発生すると直腸がん、広義で「大腸がん」となります。早期段階での自覚症状はほとんど見られません。
また、症状としても血便、下痢と便秘の繰り返し、腹痛、便が細くなったり、あるいは便が残る感があるなどで、これらは日常生活の中で感じることもあるのではないでしょうか。そのため、それらの症状を自覚した所で「直腸がんかも」とは思わないものです。結果、発見する段階では既にそれなりにがんが進行しているケースが少なくありません。
直腸がんが発生する要因として、生活習慣が大きくかかわっているとされています。 牛肉や豚肉、加工肉の過剰摂取や飲酒・喫煙は、直腸がんの危険性を高めるのではとされている一方、体脂肪が多い肥満体質、高身長も直腸がんのリスクを高めるのではとされています。 治療に関しては進行具合、体の状態等から総合的に判断します。
大腸は粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜の5つの層からできていますが、どこまで進行しているかによって治療方針も変わります。 主に内視鏡治療、外科的手術、薬物療法、放射線治療の選択肢があり、がんの進行具合と共に患者の年齢や全身の状態、合併する他の病気がないのかなどを考慮されます。
転移の可能性としては肝臓、肺、腹膜、脳、骨などが考えられます。転移した部分によって治療方針が変わりますので、その都度医師と患者のコミュニケーションが求められます。
公式サイトでトモセラピーによる直腸がん治療の実績を公表している東京周辺(関東)の一部病院・クリニックを50音順にご紹介します。(2019年7月時点)
クリニックC4はがん治療専門のクリニックです。トモセラピーはもちろんですが、さまざまな医療機器を積極的に導入すると共に、豊富な症例に基づく実績もあります。
熊谷総合病院の直腸がん治療は、主に正常組織を回避しつつ放射線の照射が可能な「トモセラピー」によって行われます。基本的には保険適応となるので、費用面が不安な方にとっても相談しやすいのではないでしょうか。
虎の門病院の直腸がん治療は、主に放射線治療によって行われます。基本的には保険が適用されるほか、担当科と連携のもと丁寧かつ適切な照射を心がけています。放射線治療について詳しく知れる教室も開催されているため、まずは知識を付けたい、という方は相談してみてください。
管理人が調べた限り、東京エリア内における、照射範囲の制限がない自由診療のトモセラピー実施院のなかで、直腸がんを含めた照射範囲が最も広かったのがクリニックC4でした。(2019年7月時点)そのクリニックC4の青木院長にトモセラピーの直腸がん治療について伺ってきました!
直腸がんをトモセラピーで治療することは可能です。複雑な形の病巣であっても、トモセラピーなららせん状に回転する放射線を自在に調整して、的確かつ十分な強度で照射することができます。ピンポイントで照射できるので、他の臓器に及ぼす影響も小さくてすみます。 ちなみに当院では、直腸がんからリンパ節に転移した方の治療実績(下記参照)を公開しております。同じような病状にお悩みの方はぜひご来院ください。
クリニックC4の直腸がん治療の実績
◆トモセラピー治療の費用と期間について
トモセラピー治療の費用は保険診療と自由診療の場合で大きく異なり、保険適用の場合は1回の照射につき自己負担額は約1万1000円、保険が適用されない自由診療の場合は約3万3000円程です。(編集チーム調べ)
病状やクリニックによって費用や期間は変動するため、検討している病院・クリニックがあれば直接お問合わせください。
◆トモセラピー治療のリスクについて
照射する部位によっては、頭痛や下痢などの副作用は生じるケースがありますので、詳しくは各病院・クリニックへ相談しましょう。
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東京でトモセラピー治療の対応実績を公式HPに公表しているクリニックC4・都立駒込病院・江戸川病院。(2019年7月時点)この3院を転移巣への対応・照射範囲の広さで比較しました。