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東京新宿メディカルセンターでは米国製のトモセラピー治療機器「Tomo-HDA」を導入しています。 IMRTの専用装置で、骨転移・甲状腺機能・悪性リンパ腫等で力を発揮。 それまでの放射線治療では照射困難だった部分への照射を可能にしただけではなく、届かない位置に届かせようと出力を高める必要もありません。そのため、従来の放射線治療よりも少ない放射線量で大きな効果を期待できる分、体への負担が軽減されます。副作用のリスクが低いとされているのはそのためです。
東京新宿メディカルセンターはX線治療装置であるライナック、治療計画専用のCTも用意しており、患者に対してどのような治療が良いのかを考え、提案します。 がんはまさに「十人十色」で、且つ患者の理想や目的もまた、人それぞれです。 どのような治療があるのかを患者と共に考え、患者に提案。 患者に選択肢を与えるためにも、様々な器具と組み合わせての治療を行っています。
東京新宿メディカルセンターの放射線科は2015年に新設されました。 しかし、旧東京厚生年金病院としては昭和37年から放射線治療を行っていましたので、歴史そのものは決して短い訳ではありません。それでも当時は専門の医師がいませんでしたので、年間治療数も多くはありませんでしたが、常設してからは常勤の医師がいるので、より多くの患者の治療が可能になりました。 新設されたということは、「力を入れる」ということを意味していますし、常勤なので「今日は担当医がいない」ということもありません。
骨転移によるがんの痛みを抑えるために、メタストロン治療も行っています。 メタストロンはストロンチウム89とも呼ばれていますが、一度の注射で全身の骨転移の痛みを緩和することができますが、万全を期すために血液データ、既往歴のチェックなど、細かいチェックポイントがあります。 こちらは外来患者のみの治療法となっていますが、患者と医師が一体となって、患者が痛みを軽減したいのであれば行う治療です。 治療においては生活上の注意点がありますので、場合によってはすぐには治療を受けられない可能性もありますが、興味のある方は尋ねてみるのも良いでしょう。
※公式サイトの情報より抜粋
◆トモセラピー治療の費用と期間について
トモセラピー治療の費用は保険診療と自由診療の場合で大きく異なり、保険適用の場合は1回の照射につき自己負担額は約1万1000円、保険が適用されない自由診療の場合は約3万3000円程です。(編集チーム調べ)
病状やクリニックによって費用や期間は変動するため、検討している病院・クリニックがあれば直接お問合わせください。
◆トモセラピー治療のリスクについて
照射する部位によっては、頭痛や下痢などの副作用は生じるケースがありますので、詳しくは各病院・クリニックへ相談しましょう。
東京でトモセラピー治療の対応実績を公式HPに公表しているクリニックC4・都立駒込病院・江戸川病院。(2019年7月時点)この3院を転移巣への対応・照射範囲の広さで比較しました。