「副作用を抑えて治療したい」
「打つ手はないと言われたけど可能性を信じたい」
トモセラピーは、そんながん治療を諦めない
患者さんやご家族のための放射線治療です。
このサイトでは、トモセラピー治療の基本情報や
エリアごとの医療施設情報を集めました。
がんの進行にあった医療施設を選びましょう。
トモセラピーは、進歩の著しいがんの放射線治療の中でも、近年特に注目を集めている治療法です。
放射線治療装置とCTが一体となった「強度変調放射線治療(IMRT)」と呼ばれる専用機器を使用するのが特徴。治療台を動かしながら細い放射線ビームを360度方向から螺旋状に連続照射することによって、がんの病変部だけを正確に狙い撃ちすることが可能となり、周辺の正常組織への悪影響を極力減らすことを実現しました。
トモセラピーは、今までは難しいとされていた変形した照射範囲をより精密に設定できるため、病巣だけを集中的に照射することができます。
そのため、健康な部位にあたる放射線の線量を低減し、病変に高い放射線の線量を集中させて照射することが可能に。
つまり、副作用を軽減しながらも従来の放射線治療より治療効果を発揮する治療法なのです。
トモセラピーは1回の照射で、原発がんのみならず、複数の転移がんにも放射線を照射することができます。
そのため、従来の放射線治療のように、「一か所治療したら次へ」といった段階的な治療ではなく、時間を置かずに1回で全身の複数個所にアプローチが可能です。治療回数が減少するため、患者さんの肉体的・費用的負担を軽減できます。
トモセラピーは、「副作用を減らしたい」「複数の病巣を効率良く治療したい」という方に選ばれている治療法です。末期がんで「免疫療法しかない」と告げられた方にとって、希望の光となっています。
アメリカで開発され先進医療として認められているトモセラピーですが、日本国内ではまだ限られた医療施設でしか導入されていません。トモセラピーの専門知識や症例実績が多い医療施設を選ぶことが、がん転移のリスクを抑え、治療を効率的に進める秘訣と言えるでしょう。
トモセラピー治療に対応する医療施設は大きく分けて「保険診療」と「自由診療」に二分されます。
資金や対応範囲が大きく異なるため、保険診療、自由診療のぞれぞれのメリット・デメリットをよく把握したうえで、病院や医療施設を選ぶことをおすすめします。
がんが転移していない
ステージⅠ・Ⅱの患者さん
がんの転移が進行している
ステージⅢ・Ⅳの患者さん
ここでは、トモセラピーの自由診療を行っている医療施設をご紹介します。自由診療の場合、保険適用外のため、全額自己負担となりますが、原発巣・転移巣を問わず治療が可能です。そのため、がんの転移が進行しているステージⅢ・Ⅳの患者さんにおすすめです。
東京、札幌、福岡、大阪で自由診療を行っている医療機関について調べたところ、トモセラピーの自由診療を行っているのは東京のクリニックC4のみでした。ここでは、クリニックC4に着目して紹介します。
転移したがんへの対応
対応あり
複数がんへの同時照射
対応あり
トモセラピーの照射対象となる
がんの部位
86箇所
上記はあくまで一例であり、他にも対応可能な部位は多数あります。
詳しくはクリニック公式HPでお確かめください。
トモセラピーによる
がん治療専門のクリニック
クリニックC4は「トモセラピー」によるがん治療を専門に行うクリニックです。クリニック独自のトモセラピー治療により、局所制御率は約89.8%と高水準(※)。自由診療のため、照射範囲の制限がなく、複数のがんへの同時照射が可能です。自由診療に比べ短期間で治療ができるため、患者さんの身体への負担を減らすことができます。
30年以上癌治療に携わる院長が治療に従事
トモセラピー治療に従事するのは、東京大学医学部医学科卒業後、30年以上がん治療に携わり、数多くの臨床経験を有している青木院長です。豊富な臨床経験の多くは、進行期・末期がんの治療とのこと。全国のトモセラピーに対応する医療施設のなかでも、特に数多くの疾患を治療してきた実績があります。「手だてがない」とされた方にも、青木院長なら答えを導き出してくれるかもしれません。
1980年に東京大学医学部を卒業後、2023年現在にいたるまで放射線によるがん治療に従事。これまで12,000症例以上におよぶ臨床経験を有し、その多くは進行期・末期のがん患者が対象。他院での各種治療を経ても「行き場がない」「手だてがない」とされた多くの患者さんに対し、トモセラピーによる先端医療で多くの患者さんをCR(完全消失)へと導いてきました。
多発転移などの症例でも、PET-CTで確認できるがんの多くを「制御可能」としています。
所在地 | 東京都渋谷区元代々木町33番12号 |
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アクセス | 小田急線「代々木八幡駅」・東京メトロ千代田線「代々木公園駅」1番出口より徒歩6分 |
電話番号 | 03-6407-9407 |
診療時間 | 月曜~金曜/9:00~17:30(予約制) |
休診日 | 土曜、日曜、年末年始 |
※選定基準
Googleで「トモセラピー 東京」「トモセラピー 札幌」「トモセラピー 福岡」「トモセラピー 大阪」で検索して表示された全24医療施設のうち、唯一トモセラピー治療を自由診療で行っているクリニックC4を紹介(2023年4月28日調査時点/編集チーム調べ)。
ここでは、全国でトモセラピーの保険診療を行っている医療施設をご紹介します。保険診療の場合、自由診療と比べて治療可能な部位数が少ない傾向があるため、がんの転移が進んでいない方におすすめです。
病状に適した治療が受けられるよう、ここではエリアごとに「トモセラピー照射実績のあるがん治療の部位数」が最も多い医療施設をご紹介します。
転移したがんへの対応
要問合せ
複数がんへの同時照射
要問合せ
トモセラピー照射実績のあるがん治療の部位
25箇所
トモセラピー・陽子線治療・サイバーナイフの放射線治療を有する病院
札幌高機能放射線治療センターでは、患者さんの身体への負担の少ないがん治療の提供を目指しています。高精度放射線治療装置のトモセラピーによる、高い治療効果と副作用の軽減が期待できる放射線治療と共に、陽子線治療とサイバーナイフと3種類(2023年7月調査時点)の放射線治療装置を有しているのが特徴。
患者さんの病状に合わせて、トモセラピーを含め適切な治療を提案・提供してくれる病院です。
1972年に北海道大学医学部を卒業後、国内外の医療機関で放射線によるがん治療に従事。2023年現在、がんや脳血管疾患、心臓疾患などの治療を専門に行う札幌高機能放射線治療センターのセンター長を務めています。
患者の症例に応じ、陽子線治療、サイバーナイフ、トモセラピーの3種類の放射線治療装置を選択的に使用。「体にやさしいがん治療」「切らずに治すがん治療」をモットーに地域医療への貢献を誓います。日本医学放射線学会共同認定放射線治療専門医。
所在地 | 北海道札幌市西区宮の沢2条1丁目16番1号 |
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アクセス | 札幌市営地下鉄「宮の沢駅」より徒歩約6分(ちえりあまで地下直結) |
電話番号 | 011-676-7419 |
診療時間 | 月曜~金曜/9:00~13:00、14:00~16:30(※完全予約制) |
休診日 | 土曜、日曜 |
※選定条件
Googleで「トモセラピー 札幌」で検索して表示された全4院のうち、トモセラピー治療を保険診療で行っている医療施設をピックアップ。なかでも「トモセラピー照射実績のあるがん治療の部位数」が最も多い医療施設を紹介しています(2023年4月28日調査時点)。
転移したがんへの対応
要問合せ
複数がんへの同時照射
要問合せ
トモセラピー照射実績のあるがん治療の部位
14箇所
高精度放射線治療に特化した病院
江戸川病院の大きな特徴は、開設以来、高精度放射線治療に特化した放射線治療を提供している点です。腫瘍も周辺の正常組織も一色淡に照射する従来型のシステムは全て廃棄。トモセラピーをはじめとした、「オーダーメイドの照射」を可能にするIMRTによる治療に特化しています。
トモセラピーによる前立腺がん放射線治療を受けた男性の患者さんに向け、「TOMOの会」も開催。治療後の交流やサポートにも熱心な病院なのです。
1993年に日本大学医学部を卒業後、慶応義塾大学医学部整形外科へ入局し、以来、整形外科医として多くの症例を経験。2023年10月現在、社会福祉法人仁生社江戸川病院院長を務めています。
専門分野は人工関節(膝関節・股関節)、骨軟部腫瘍、脊椎外科。専門の1つである骨軟部腫瘍には良性・悪性がありますが、悪性と診断された患者については、同院が特に力を入れている放射線治療科(東京江戸川がんセンター)などとの連携で的確な治療を提供しています。
所在地 | 東京都江戸川区東小岩2丁目24-18 |
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アクセス | JR「小岩駅」南口より、2番乗場から72番系統バスにて約8分「江戸川病院」すぐ |
電話番号 | 03-3673-4892 |
診療時間 | 月曜~金曜/8:20~11:30、12:00~16:00 土曜/8:20~11:00 |
休診日 | 日曜・祝日 |
※選定条件
Googleで「トモセラピー 東京」で検索して表示された全10院のうち、トモセラピー治療を保険診療で行っている医療施設をピックアップ。なかでも「トモセラピー照射実績のあるがん治療の部位数」が最も多い医療施設を紹介しています(2023年4月28日調査時点)。
転移したがんへの対応
要問合せ
複数がんへの同時照射
要問合せ
トモセラピー照射実績のあるがん治療の部位
3箇所
根治治療から緩和ケアまで手がける病院
行岡病院は、最後までがん患者さんに寄り添った治療や支援ができるよう、出来得る限りのサポートの提供に努めている病院です。がん治療を提供するにあたっては、外科療法や化学療法だけでなく、トモセラピーによる放射線治療をうまく活用。
根治治療から緩和ケアまで「がんの集学的治療」のさらなる展開を目指しているのが特徴です。今も増え続けているがん患者さんにとって、適切な治療計画を考えてくれる病院と言えます。
1974年に日本医科大学医学部を卒業後、大阪大学医局を経て行岡病院整形外科に入職。以後、同院の役員を兼任しながら現役の整形外科医として診療を続け、1994年から同院院長に就任して現在にいたります。
2014年には院内にがん医療センターを開設。大阪大学放射線科の協力を得て高精度放射線治療装置・トモセラピーを導入。がん治療や放射線を専門とする医師を招き、脳腫瘍患者を中心にトモセラピーを用いた治療を積極的に行っています。
所在地 | 大阪府大阪市北区浮田2丁目2-3 |
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アクセス | 堺筋線・谷町線「天神橋筋六丁目駅」10番、11番出口から徒歩2分 |
電話番号 | 06-6371-9921 |
診療時間 | 診療科によって異なるためお問い合わせください。 |
休診日 | 診療科によって異なるためお問い合わせください。 |
※選定条件
Googleで「トモセラピー 大阪」で検索して表示された全5院のうち、トモセラピー治療を保険診療で行っている医療施設をピックアップ。なかでも「トモセラピー照射実績のあるがん治療の部位数」が最も多い医療施設を紹介しています(2023年4月28日調査時点)。
転移したがんへの対応
要問合せ
複数がんへの同時照射
要問合せ
トモセラピー照射実績のあるがん治療の部位
4箇所
豊富ながん治療実績を持つ病院
戸畑共立病院は、厚生労働省より「地域がん診療連携拠点病院」に指定されるなど、がん治療において豊富な実績を持っている病院です。手術・抗がん剤・放射線を組み合わせた集学的治療と、各学会のガイドラインに基づく標準的治療の両方を提供しているのが特徴。
トモセラピーなど新しい放射線治療装置を導入し、先進医療も積極的に取り入れながら、チーム医療でがん治療を提供する体制を整えている病院です。
地元・福岡の久留米大学医学部を卒業後、外科・消化器外科を専門領域として診療。2013年現在、戸畑共立病院院長を務めています。
がん治療に対し、自身は外科的治療を専門としている一方、放射線治療や価額治療、緩和ケアなど、多面的なアプローチに関心の強いドクター。とりわけ放射線治療の可能性に強い関心を示し、トモセラピーやサイバーナイフM6、リニアックなどの高精度放射線装置を用いたがん治療を積極的に提案しています。
所在地 | 福岡県北九州市戸畑区沢見2丁目5-1 |
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アクセス | JR九州鹿児島本線「九州工大前駅」より徒歩約10分 |
電話番号 | 093-871-5421 |
診療時間 | 月曜~金曜/9:00~17:00 土曜/9:00~12:30 |
休診日 | 日曜、祝日 |
※選定条件
Googleで「トモセラピー 福岡」で検索して表示された全5院のうち、トモセラピー治療を保険診療で行っている医療施設をピックアップ。なかでも「トモセラピー照射実績のあるがん治療の部位数」が最も多い医療施設を紹介しています(2023年4月28日調査時点)。
アメリカで開発された先進医療であるトモセラピー。日本国内で治療を受けられる医療施設はまだ多くありません。ここでは、北海道・埼玉・東京・千葉・神奈川・愛知・大阪・福岡の都市部でトモセラピーを受けられる医療施設を一覧にしてまとめています(2023年4月調査時点)。
自宅のお近くでトモセラピーを受けられる医療施設を探してみましょう。
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トモセラピーは注目される放射線治療とはいえ、まだ新しい治療装置のため、その詳細を詳しく知る人は多くないでしょう。そこで、トモセラピー治療についてよくある代表的な質問と、その回答をまとめてみました。
トモセラピーによる放射線治療は、がんの病巣をピンポイントで狙い撃ちできるため、従来の放射線治療に比べ周囲の正常組織や臓器への悪影響が少ない治療です。そのため、他の放射線治療よりも副作用の軽減が期待できるとされています。
先進医療であるトモセラピーの場合、保険診療だけではなく自由診療で提供している病院もあります。自由診療ですと治療費は全額自己負担となりますし、また治療回数が多くなれば治療費はその分高額になっていきます。
トモセラピーは、「がんに厳しく身体に優しい」放射線治療と言われ、毅一郎効果と副作用の軽減が期待できます。ですが、副作用が全くないということではなく、従来の治療よりも頻度や程度が少なくなるというものだそうです。
トモセラピー治療を受ける回数は、患者さんのがんの種類や病状によって数回~30回以上と多岐に渡ります。ただ1回の治療にかかる時間は短いので、患者さんへの負担はさほど大きくはなく、外来通院で受ける方もいらっしゃいます。
放射線治療装置であるトモセラピーとリニアックの違いは、放射線治療を行っていく際の技術力の差にあります。トモセラピーは従来型と言われるリニアックを、さらに進化させた高精度放射線治療装置といえるのです。
手術が難しいと判断された患者さんや抗がん剤治療の副作用に苦しむ患者さんにとって、放射線治療という選択肢は一筋の希望として注目されてきました。なかでも、トモセラピーによる治療は従来型の放射線治療に比べ局所制御率が高い治療法です(※)。
ここでは、トモセラピーの治療が選ばれる理由について、東京都内でトモセラピー治療を専門に行っているクリニックC4の青木院長に詳しく聞いてみました。
「説明と選択の医療、人事を尽くすがん医療」をモットーとし、30年以上がん医療に携わってきた青木医師。患者優先の医療を掲げ、進行・末期がん患者さんへの全人的医療に注力しています。青木医師は東京大学医学部医学科を卒業後、放射線医師としてひとすじにがん医療に携わりながら、数多くのがん患者と関わってきました。
がんの末期・多発転移で「手だてがない」と判断を受けた方に対して、トモセラピーを活用した積極的な治療を行っています。患者さんの気持ちに寄り添いながら粘り強く、あきらめない治療を提供している医師です。
青木院長:一言でいえば、「がんに厳しく・体にやさしい」放射線治療システムです。内蔵されたCTでがんの複雑な病巣を正確にとらえ、そこにピンポイントで照射。正常部位への影響が極めて小さく、がんに対して集中的にアプローチできるのが大きな強みです。
青木院長:がんの標準治療はやはり手術なのですが、体力的に手術が難しい人や複数の部位に転移してしまった方から多く選ばれています。
青木院長:それは治療期間が比較的短いからでしょう。トモセラピーの大きな特徴のひとつとして、複数の箇所に同時照射できる、という点があげられます。
がんは多くの場合、転移します。ひとつの箇所を治療している間に、転移した他の箇所のがんが進行してしまうケースが少なくありません。 そうした転移したがんに対して、従来の放射線治療では「1箇所の照射を終えたら次」という段階的な治療しかできませんでしたが、トモセラピーは違います。
1回の照射で複数箇所への同時照射が可能で、がんの原発巣はもちろん、進行している転移巣にも時間差を置かずにアプローチできるのです。例えば、がんが5箇所あって治療に5カ月かかるのだとしたら、それをトモセラピーの同時照射で可能な限り短縮することができるのです。
青木院長:簡単に言えば、保険診療と自由診療の違いです。保険診療の病院や医療施設であれば保険が適用される範囲内でしか照射できません。
自由診療であれば、そうした制限がなく、どの臓器であっても照射できます。ただ、治療費は自己負担になるので、かなりの資金が必要です。保険診療、自由診療のぞれぞれのメリット・デメリットをよく把握したうえで、病院や医療施設を選ぶことをおすすめします。
がん患者さんにとって、がんの治療は精神的にも肉体的にも大きな負担がかかる治療です。そんな大変な治療の負担を、少しでも軽減してくれる可能性があり、かつ高い効果も期待できるのがトモセラピーの魅力となっています。
もちろんメリットばかりではありませんが、副作用がつらい、手術が難しいなど、様々な悩みを持った患者さんにとって、トモセラピーは治療法として希望が持てる選択肢のひとつになっているのです。
がんは種類も多いですが、発症する身体の部位も多岐に渡ります。その特徴も様々となるため、治療のためのアプローチ方法もがんによって違ってくるそうです。そこで、がんの部位別にトモセラピーの治療法をまとめてみました。
悪性腫瘍が肺に発生する肺がんは、早期発見であれば手術による治療も決して難しくはありません。ですが、すでに進行している場合は放射線治療が有効となるケースもあり、トモセラピーで対応する医療施設も少なくありません。
生活習慣とも密接に関係している大腸がんは、自覚症状に乏しく発見時にはそれなりに進行しているケースも多いがんです。手術の他に放射線治療も有効なことから、トモセラピーを単体、または組み合わせて取り入れる病院もあります。
女性のがん死亡全体のおよそ1割(※)を占めるにも関わらず、日本の乳がん検診の受診率は低く、早期発見が難しいがんとなっています。女性にとってデリケートな部位であるため、「切らない治療」であるトモセラピーは注目されています。
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前立腺がんは、近くのリンパ節や骨に転移する可能性が高い、男性特有のがんです。また男性の生殖機能に関わる部位でもあるので、近接している正常な組織に極力影響を及ぼさないトモセラピー治療は、とても適していると言えます。
肝臓がんを患われる方は、他の病気を併発していることが多く、そちらの治療との兼ね合いも考慮しなければならないがんです。トモセラピーは他の治療法との組み合わせも可能なため、肝臓がん治療にも有効な治療法であると言えます。
肛門がんとは、お尻の出口である肛門管および肛門周辺の組織に発症するがんの総称です。健康で正常な臓器と隣り合っていたり、がんの転移が起こっていないケースでは、肛門がんの治療にもトモセラピーが適していると考えられています。
小腸がんは、発症自体が稀ながんとされています。早期では自覚症状が出にくく、発見時にはある程度進行していることも多いそうです。稀ながんのため、トモセラピーでの治療実績がまだ少ないのが現状となっています。
胆道に発症する胆道がんの治療は、手術療法が一番適しているとされています。トモセラピー治療の有効性はまだ研究段階にありますが、医療施設によっては胆道がん治療にトモセラピーを取り入れているところもあるそうです。
食道がんは、文字通り食道に発症するがんです。食道の周りには心臓など重要な臓器も多く、転移のリスクも高いことから、正常な臓器への影響が少ない放射線治療であるトモセラピーは、根治治療としても期待される治療法の一つです。
がんの種類の中でもよく知られている胃がんは、自覚症状で早期発見するのは難しいともいわれています。トモセラピーは、手術療法・化学療法と共に胃がん治療に適した治療法とされていて、治療に活用している医療施設もあります。
子宮がんは、早期発見で治療が開始できれば、予後の良いがんだとされています。女性にとって大変デリケートな部位に発症するがんですので、正常組織への影響が少なく「切らない治療」であるトモセラピーは受け入れやすい治療法と言えます。
そのメカニズムが完全に解明されていない悪性リンパ腫は、発生した場所によって症状や治療法が異なる厄介ながんです。悪性リンパ腫の治療には、化学療法と放射線治療を適切に組み合わせて行うことが有効で、トモセラピーでも対応可能です。
骨に発生するがんである骨腫瘍は、転移性である可能性が高いため早期に医療施設で治療することが望ましいとされています。治療にはトモセラピーも対応可能ですが、骨腫瘍治療に対応していない医療施設も少なくありません。
膵臓がんは、初期症状がほとんどなく早期発見がとても難しいがんとして知られています。外科手術が難しいケースも少なくないため、トモセラピーでの放射線治療は化学療法と共に膵臓がんに有効な治療法として挙げられています。
大腸がんの一種である直腸がんは、大腸がんと同じく自覚症状で早期発見するのは難しく、進行した形で発見されることが多いとされています。治療法の選択肢は複数ありますが、トモセラピーによる放射線治療も有効なものの一つとなっています。
様々な器官が集まっている頭頚部に発症するがんは、種類が多く有効な治療法もそれぞれ違うのが特徴です。高精度放射線治療装置のトモセラピー治療は、種類の多い頭頚部がんの治療においても高い効果が期待できる治療法の一つとなっています。
血液のがんである白血病では、放射線治療もよく施されます。多くは骨髄移植の前段階として行われますが、トモセラピーの場合前段階での利用だけでなく、悪性腫瘍病変に対応できることから白血病治療にも使われることが多くなってきています。
皮膚がんは、内蔵系のがんとは異なり皮膚表面にがんが現れるため、がんの目視ができるという特徴を持っています。顔面や四肢など目立つ場所に発生することも多く、「切らないがん治療」であるトモセラピーは、多くの方から注目されています。
がんの診断は、患者さんやご家族の方にとって、大きなショックをもたらします。ですが、これから始まるがん治療を乗り越えるためには、事前の準備が大切です。そこで下記に、治療前に知っておきたいことについてまとめてみました。
がんの治療中には、睡眠障害を起こしてしまう方が少なくありません。睡眠障害になる要因は複数あり、一つの要因だけでなく複数が重なっている場合も。睡眠は体力の回復や気力の向上に大切ですので、睡眠の向上ケアを続けることがすすめられています。
がんの治療中は、安静にしていなければならないということはありません。がん治療中の適切で適度な運動は、治療効果を向上させるためにもメリットが多いので、医師や体調と相談しながら治療の一環として体を動かしていきましょう。
がんの治療法には、手術・化学療法・放射線治療・免疫療法など複数あり、それぞれの治療にメリット・デメリットが指摘されています。また組み合わせて治療を行う場合、相乗効果でより高い治療効果が期待できるケースもあるそうです。
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がん治療には、治療に伴う副作用が起こります。その症状や頻度・程度は様々ですが、患者さんの日常生活を妨げてしまうほどつらいケースも少なくないそうです。そのため副作用を軽減した治療法の開発や、対処療法での対応が行われています。
がん治療にかかる費用は、治療費に加えて検査費や入院費など様々です。また、治療が保険診療か自由診療かでもかかるお金は異なるため、治療費に対する支援制度やお金に関する相談窓口などをあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
がん治療を受ける方が70歳以上の高齢者だった場合、治療にかかる費用の自己負担額が軽減される制度を利用できる可能性があります。その他にも、75歳以上であれば後期高齢者医療制度の適用となるため、負担割合が1割になる可能性があります。
傷病手当は、病気で休職した本人や家族の生活の保障を目的とした制度です。がんの治療でやむを得ず仕事を休職せざるを得なくなった方も対象となりますので、申請ができる条件を満たしているかあらかじめチェックしておきましょう。
がんを治療中に介護が必要な状態になった場合、所定の条件を満たしていれば介護保険を利用することができます。40歳~64歳の第2号被保険者も対象となりますので、必要な方やご家族はぜひ最寄りの役所窓口に相談してみましょう。
がんの治療には、高額な費用が必要となる場合があります。そうして高額になった医療費に対しては、控除など費用を補助する制度があります。制度を利用するには細かい設定や条件がありますので、病院の相談窓口などに相談してみましょう。
がんの治療方法として民間療法をと思われる方も少なくありませんが、民間療法はあくまでも患者さんの生活の質を向上させるもので、がんを治療するものではありません。ですので、取り入れるとしても注意が必要になるそうです。
がん治療におけるリハビリテーション医療の役割は、治療で弱った体の運動機能などの回復にあります。体の機能を回復するリハビリテーションは、身体の回復力を高め、一日でも早く日常生活に戻るために必要な医療行為であると言えます。
新たな治療法の安全性を示す臨床試験は、もちろんがんの治療技術向上にも必要なものです。こうした臨床試験への参加を求められた場合、メリット・デメリットがあることを踏まえながら、十分に理解した上で参加することをおすすめします。
がん告知直後は、ショックで何も手につかなくなるかもしれません。ですが、これから始まるがん治療を前向きに取り組んでいくためにも、一人で抱え込まないよう相談できる人をたくさん持ち、事前に把握しておきたいことをチェックしていきましょう。
がんを診断していく上で、がんの有無やその発生場所を推測する手掛かりとなるのが腫瘍マーカー検査です。この検査はがん発見の補助だけでなく、診断後の症状の経過や治療効果の確認をするのにも利用されているのが特徴です。
がんの病理検査とは、患者さんから採取した体組織の一部や薄く切り出した患部の組織から、それががんであるのか、がんならばその種類は何かを特定していく検査です。病変の進行度合いやがんの転移状態なども確認することが可能です。
緩和ケアというと、終末期医療を思い浮かべる人も多いですが、実はがん治療に伴う苦痛を緩和するなどの目的で、初期段階から受けていくケアでもあります。そのため、治療が辛いと感じた時が始めるタイミングであるともいわれています。
免疫とは、体内にある悪いものを排除する役割を担っている細胞です。がん治療における免疫療法とは、免疫細胞のうちがん細胞を攻撃する性質がある「T細胞」の働きを向上させることで、がん細胞を排除・除去していく治療法です。
がんの画像検査は、CTやMRIなどの医療機器を使って体の内部を撮影し、その画像をもとにがんの発見を行っていく検査です。早期発見には欠かせない診断方法であると同時に、患者さんのより詳細な病巣の様子を確認するためにも利用されます。
放射線治療(放射線療法)は、体内のがんに対し外から放射線を照射していくことで、がんの治療を行っていく方法です。がんの根治や症状の緩和などに使用されますが、病巣周辺の正常な組織にも影響が及ぶため副作用の問題も抱えています。
薬物療法とは、抗がん剤によるがん治療で化学療法ともいわれています。がん細胞の増殖を抑える作用があり、全身に散ったがんにも効果が期待できる治療法ですが、メリットの反面で多くの副作用が起こってしまう可能性を持っています。
がんの手術療法は、身体にメスを入れ病変を取り除いていく、がんの標準治療法です。体から病変を取り除いてしまうため、根治できる可能性が高いという大きなメリットがありますが、身体への負担は大きく術後の合併症の不安なども指摘されています。
がんの治療においては、患者とその家族が正しい情報に則り、主治医と十分に話し合っておくことが重要です。主治医の意見をしっかり理解したうえで、セカンドオピニオンを受けると、治療の選択肢が広がるほか、同じ診断でも理解が深まるメリットが期待できます。 せっかくの機会を無駄にしてしまわないように、なぜセカンドオピニオンを受けたいのか、不安に思っていること、自分の気持ちを整理しておくのが望ましいです。
抗がん剤などの薬剤を投与すると、身体に異常な反応が見られることがあります。免疫の働きから起きるアレルギー反応と副作用としてアレルギー様の反応が現れることがあるため、十分注意しなければなりません。症状が見られた場合には、ただちに点滴を止めて、医師の診察を受ける必要があります。
がんになると、治療による副作用で食事量が低下したり骨髄抑制が起きたりして、貧血になりやすくなります。貧血は、立ちくらみやめまい、動悸などの症状が見られることがあるため、注意が必要です。貧血と診断されると、医師の判断で、鉄剤や止血剤など使用することがあります。薬剤だけに頼らず、バランスの良い食事を心がけていくことも大切です。
「抗がん剤治療を行うと、不妊になってしまう?」「妊孕性温存療法の費用が知りたい」と気になっている方もいるでしょう。がん治療を受けると妊娠しにくくなりますが、それは一時的な場合と永久的な場合があるのです。治療を受ける前、今後の妊娠や、妊孕性温存療法で不明なことがあれば、主治医にしっかりと相談することが重要です。
がん治療を受ける場合「脱毛は必ず起きるの?」「生えてこないことはある?」と思っている方もいるでしょう。がんの治療を受けたからと言って、必ず脱毛が見られるわけではなく、患者さんの状況や抗がん剤の種類、放射線治療の照射部位、治療の組み合わせによって見られる症状は異なります。脱毛や副作用など、心配なことがある方は、主治医に確認しておくのが望ましいです。
抗がん剤や放射線療法などの治療を受けると、食欲不振や悪心・嘔吐、味覚障害などの副作用が見られやすくなります。副作用が見られた場合、食事内容を工夫していくことが重要です。食べやすいものでも摂取できなかったり、症状がつらかったりする方は、医師や看護師に相談してみましょう。
抗がん剤治療を受けていると、悪心・嘔吐、口内炎などの副作用が見られやすくなります。口腔内のトラブルを起こさないように、治療前には歯のクリーニングを受けるのはもちろん、セルフケアや必要に応じた歯科治療をしっかり受けるようにしましょう。抗がん剤治療における口の副作用やケアなどについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
何をするのも億劫などの疲れの感覚を倦怠感と呼び、がん治療中の方によく見られる症状の一つです。倦怠感が強いときは、決して無理をせず身体を休める必要があります。がんによって、以前のように動けないことも増えるかもしれませんが、自分を責めてしまわないようにしましょう。がん治療に伴いやすい倦怠感について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
抗がん剤治療を受けると、骨髄抑制が見られることがあります。抗がん剤などの影響で骨髄が影響を受けてしまうと白血球や血小板、赤血球が減少しやすくなるため注意しなければなりません。自分の病状や治療法が気になる方は、主治医にしっかりと相談しましょう。ここでは、骨髄抑制が見られる時期や症状、治療法、自分でできる対策法などについて紹介します。
がんの治療中に高血圧の症状が出ることがあります。これは、がん治療に使われるお薬の副作用による場合もありますし、体の機能が低下するなどの場合もあります。しかし、どちらにしても身体への悪影響があります。どのように対処をしていけばよいのか、詳しく解説していきます。
がん治療で薬物療法や放射線療法をおこなうと、皮膚障害が発生する場合があります。これは、がん細胞に作用して効果を発揮する薬剤や放射線の影響が、正常な細胞にも及んでしまうための副作用です。どのような症状が出て、どのような予防方法があるのかを詳しく解説しています。
がん治療に吐き気や嘔吐はつきものと考えがちですが、現在は治療の内容に応じて予防として薬を使用したり、症状が起きたとしても軽減する方法がとられています。吐き気や嘔吐の症状や原因、自分でもできる対処法を紹介しますので、これからがん治療を受ける方や、現在辛い症状がある方は参考にしてください。
便秘はがん治療中でなくても悩む人が多い症状ですが、治療中の便秘は思わぬ不調の原因となることもあります。便秘を軽く見ることなく、しっかり便の状態を観察しながら、便秘や異常な便の場合にはすぐに医療スタッフに相談することも大切です。便秘の対処法なども詳しく説明していますので、予防や改善のために役立ててください。
がん治療において、リンパ浮腫は起こりやすい症状のひとつです。症状はむくみですが、一般的なむくみとは異なり、リンパ節を切除した影響によるむくみがリンパ浮腫と言われています。リンパ浮腫の治療には、用手的リンパドレナージや圧迫療法、運動療法があります。症状が現れる時期は個人差があるため、症状に気づいたらすぐ医師に相談しましょう。
がん治療中に起こりやすい症状のひとつにしびれがあります。がんが神経を圧迫している可能性もありますが、がん治療の薬の副作用の可能性が高いです。ただし、しびれの原因や対処方法は、確立されていません。がん治療が終わると改善する人が多いです。症状の程度によって、しびれを抑える薬での対処療法やがん治療の変更を検討することもあります。
東京都内で、トモセラピー治療に対応している医療施設一覧を紹介します。都内だけでなく近郊の医療施設も紹介していますので、トモセラピー対応医療施設をお探しの方は、ぜひ検討していく材料として参考にしてみてください。
クリニックC4は、先端的放射線治療システム「トモセラピー」によるがん治療を専門としたクリニックです。
東京慈恵会医科大学付属病院は、全国でも有数の頭頚部がんに対する集学的治療の経験を有している医療施設です。
成田病院は、がん放射線治療センターにてトモセラピーによる高精度な強度変調放射線治療などを駆使した治療を提供しています。
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インターナショナル画像診断クリニックは、がん治療に対応している放射線診断専門のクリニックです。
※「インターナショナル画像診断クリニック」は、2023年7月18日現在、公式サイトが確認できませんでした。紹介している情報は当時のものとなり、現在は相違している可能性がございます
東京医療センターでは、トモセラピーに匹敵する回転型IMRT(強度変調放射線治療)による高精度照射治療を行っています。
都立駒込病院は、トモセラピーなど高精度放射線治療器を使い分けることで、適切な高精度放射線治療等を提供しています。
江戸川病院は、トモセラピーを3台備え、高精度放射線治療に特化した放射線治療を提供している病院です。
東京新宿メディカルセンターは、高精度放射線治療センターを設置し、最新鋭のトモセラピーを導入した治療の提供をしています。
東京大学医学部付属病院放射線科では、国内屈指の放射線治療装置や関連機器を有する恵まれた環境を優れた診察として還元しています。
順天堂大学医学部付属浦安病院では、高い制度と安全性に配慮できるトモセラピーを導入し、より高度な治療の提供に取り組んでいます。
虎の門病院では、強度変調放射線治療(IMRT)や体幹部定位放射線治療などの手法で、高精度な放射線治療を実施しています。
ICVS東京クリニックでは、樹状細胞という免疫細胞を用いたHITV療法を専門とし、がん治療に取り組んでいます。
熊谷総合病院では、高精度放射線治療装置のトモセラピーを導入し、2018年7月からがん治療に使用しています。
日高病院では、トモセラピーによる放射線治療の外来通院を可能としていて、患者さんの負担の軽減に繋げています。
宇都宮セントラルクリニックでは、トモセラピーの移動性に加え固定照射も可能な「トモダイレクト」機能を用意しています。
日本赤十字社医療センターは、幅広く応用することが可能な放射線治療を提供しているのが特徴の医療施設です。
北里大学病院は、外部放射線治療装置としてトモセラピーなどを設置し、高精度な画像誘導放射線治療(IGRT)を提供しています。
羽生総合病院は、トモセラピーをはじめとする放射線治療を、常勤医師や診療放射線技師など専門のスタッフで行っています。
水戸協同病院では、トモセラピーのTomoHDシステムを導入することで、難しい治療に対するアプローチを可能としました。
湘南鎌倉総合病院は、患者さんの「日常を変えない」がん治療を目指し、先端医療に取り組んでいる病院です。