トモセラピーを用いたがん治療を行っています。これまでに、2台の外部放射線治療装置(リニアック)を有していましたが20年近く使用した旧装置から、2022年5月に、強度変調放射線治療(IMRT)を得意とするトモセラピー装置「ラディザクト」に更新しました。
以下では、一般的なトモセラピーに関する情報をまとめています。
トモセラピーは、がん病巣に対してピンポイント照射を行なえます。多くの方向から、腫瘍へ放射線を集中させて、通常よりも1回あたりの線量を増やして照射ができます。
トモセラピーによる治療は、通常の放射線治療と比べ治療期間が短くなりやすいのも特徴です。がん周囲の正常臓器への有害事象を軽減しながら、がん病巣への治療効果を高められる、比較的身体に優しい治療です。
トモセラピーなら、周囲の正常臓器への線量を抑制しつつ、がん病巣に対して高線量を与えることができます。前立腺がんや頭頸部がん、中枢神経腫瘍など、幅広いがんに適応しています。
根治を目的とした治療はもちろん、転移がんにも治療可能なほか、放射線照射により病巣を小さくすることによって痛みを軽減し、QOLを高める効果も期待できます。
※一般的なトモセラピーに関する情報です。信州大学医学部附属病院でのトモセラピー治療については、直接お問い合わせください。
信州大学医学部附属病院は、1945年に松本医学専門学校附属医院として開院し発展してきました。現在は、717床の病床と、32の診療科・31のセンター部門を有しています。
同院は、高度急性期医療やがん診療を充実させるために、手術室・ICU・NICU・GCU・産科を核とする南病棟を新設し、2018年より稼働を開始しています。長野県内の医療機関と連携しながら、地域の方に信頼される病院を目指し続けている医療機関です。
同院にある信州がんセンターは、平成25年4月に設立されました。長野県全体のがん医療の向上を目指し、県内8ヶ所のがん診療連携拠点病院と連携しています。がん相談支援センターは、がんに関するどんな相談も無料で相談できる窓口です。同院に通院や入院していない方でも、がんのことで相談したい方が利用できます。
また、センター内にある緩和ケアセンターには、医師3名・看護師3名が常勤しています。医師や看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、理学療法士、栄養士、公認心理師らが、がん相談支援センターと連携を図り、ニーズに合わせたケアを提供しています。
※参照元:信州大学医学部附属病院公式HP(https://wwwhp.md.shinshu-u.ac.jp/cancer-center/patient/palliative.html)
藤永康成医師は、信州大学医学部附属病院放射線科の科長を務めています。神戸大学医学部を卒業後、医師として研鑽を重ねてきました。放射線医学の向上、そして長野県における医療の充実を目指しています。
患者にとってトモセラピーによる放射線治療が適切な治療法なのかを判断していきます。
治療前に腫瘍を画像で確認し、治療範囲を明らかにし、治療計画を立案します。
照射前にCT撮影を行い、位置を調整後、放射線治療を開始します。照射回数は病気の状況に異なるため、治療の詳細は、医師に直接確認してください。
マンモグラフィ装置・3テスラMRI装置・LINAC(リニアック・ライナック)装置・高線量率イリジウム(Ir-192)照射装置・PET-CT装置を完備しています。
高い治療効果と副作用の軽減が期待できる放射線治療で注目されているトモセラピー。「副作用がつらい」「手術が難しい」など、様々な悩みを持った患者さんにとって、トモセラピーは希望の光となっています。
たいせつな命を預ける治療だからこそ、心も一緒に預けられる、信頼できる一院を探しましょう。このサイトでは、東京都内のトモセラピー対応クリニックをまとめて紹介しています。あなたに適した一院を選ぶ手助けになれば幸いです。