虎の門病院では、トモセラピーとCTリニアック、2つの設備を導入してがんの治療を行っています。
トモセラピーは、強度変調放射線治療(IMRT)を行う専用の装置です。IMRTは、がんに放射線を集中させることで、がんの周りの正常臓器への影響を従来の方法よりも小さくすることが可能。IMRTが有効だとされるほぼ全てのがんに対しIMRTを行っています。
また、骨髄移植を行う時に必要な全身照射では、従来の方法に比べて体中に放射線を均一に照射することができるほか肺や腎臓といった特定の臓器だけ線量を抑えるなどオーダーメイド的な治療を受けることができるのがポイントです。
一方、CTリニアックもトモセラピーと同様、IMRTを行うことができる設備。大きな特徴は、放射線治療でよく見受けられる簡易なCTではなく、画質の高い診断用のCTを使うことができる点です。
淡い影の早期の肺がんは、この診断用CTでないと見つけるのが困難なことに加え、正確に位置を合わせてピンポイントでの照射ができるなど、CTリニアックでなければできないこともたくさんあります。また、体表面の形で治療時の姿勢を補正する専用装置が搭載されているので、乳がんの治療にも便利です。
虎の門病院は、肝疾患診療連携拠点病院に指定されているほか、2次救急指定告示医療機関、臨床研修指定病院としての役割を果たすなど、地域の医療拠点として重要な病院です。40以上の診療科目がある大病院で、救命救急や高齢者医療、災害医療などを積極的に行っています。
救急医療を担当する救急科には、救命救急センターでの勤務経験を持つドクターが在籍。救急診療にあたりながら、若手医師の指導や教育活動など、後進の指導も積極的に行っています。
高齢者医療では、疾患者数が多い脳卒中、認知症、骨粗鬆症といった日常生活に影響を与えることの多い治療を総合的に診察する「高齢者総合診療部」を2015年に開設したことでも有名です。
高い治療効果と副作用の軽減が期待できる放射線治療で注目されているトモセラピー治療。「副作用がつらい」「手術が難しい」など、様々な悩みを持った患者さんにとって、トモセラピーは希望の光となっています。
たいせつな命を預ける治療だからこそ、心も一緒に預けられる、信頼できる一院を探しましょう。このサイトでは、東京都内のトモセラピー対応クリニックをまとめて紹介しています。あなたに適した一院を選ぶ手助けになれば幸いです。