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がん治療に伴う疲れや倦怠感とは?

がん治療を受けていると、だるさや食欲低下、不眠などさまざまな症状に悩まされる方が多いです。

「仕事や家事がはかどらなくて、つらい」「がんにかかると、なぜだるくなるの?」「だるさに対する治療法や対処法が知りたい」と気になっている方へ。

当記事では、がん治療中のだるさや疲れの原因・治療法・対処法などについて紹介します。がん治療を受けている方や、ご家族の方は、ぜひ参考にしてください。

がん治療中の体のだるさ・疲れ・倦怠感

身体のだるさや疲れやすさ、何をするのも億劫などの疲れの感覚を倦怠感と呼びます。だるさや倦怠感は、がん治療中の方によく見られる症状の一つです。

倦怠感は、がん治療の副作用、がんに伴う症状などによって起こるとされています。だるさの原因になりうる症状は、不安・不眠・気分の落ち込み・痛み・筋力低下・貧血・栄養状態の変化・感染症・脱水・電解質異常などが挙げられます。

だるさ・疲れの原因

だるさや疲れの原因はいったいどこからくるのでしょうか。ここでは、だるさや疲れの原因について解説しますので、チェックしてみましょう。

がんによる疲れ

がんになると、腫瘍ができたことにより、身体にはさまざまな変化が生じて疲れやすくなることがあります。例えば、がんの進行に伴って、貧血や臓器不全、免疫力の低下による感染症、がん悪液質※が生じることによって、疲れが見られるケースもあります。

(※がんの悪液質とは栄養不良によって衰弱してしまった状態を指します。)

がん治療による疲れ

薬物療法で使用される抗がん剤の副作用として、倦怠感が高頻度で見られるとされています。抗がん剤を受ける患者の7割以上に倦怠感が認められたというデータもあります。

また、放射線治療で疲れが見られる場合もあるほか、食欲不振・頭痛・悪心・嘔吐などの症状が併せて現れる方もいるのです。放射線療法に伴う症状は、一般的に治療終了後から数日ほどでおさまります。

なお、手術療法でがんを提出する手術を受けた場合、術後に疲れやすさを感じる方もいます。

※だるさなど症状の現れ方には、個人差があります。

参照元:「がん患者が疲れやすい原因と自分でできる対処法〜治療には薬物療法や運動療法がある〜」/メディカルノート(https://medicalnote.jp/contents/201228-004-UJ)

がんであることに起因する疲れ

がんにかかってしまったことで、不安やショックがストレスとなり、気分が落ち込んだり、十分に睡眠を取れなくなったりすることも疲れの原因となります。上記のほかには、活動制限によるストレスや頻回な通院による疲れも挙げられます。

だるさ・疲れの治療法

がん治療に伴う疲れへの治療は難しく、現在のところ有効な治療法は確立されていないとされています。しかし、原因となりうる不安や不眠、痛み、貧血症状などがある場合は、それらを緩和させる治療を行うことがあるのです。

参照元:「だるさ・倦怠感について」/がん情報サービス公式サイト(https://ganjoho.jp/public/support/condition/fatigue/ld01.html)

薬物療法や運動療法

具体的には、上述の症状へ効果が期待できる薬剤を用いたり、運動療法を取り入れたりすることがあります。

また、身体の状態によっては、ステロイドを用いるケースがあります。しかし、感染症にかかりやすくなったり、不眠などの副作用が見られたりするため注意が必要です。(薬剤の使用については、担当医が慎重に判断します。)

病状によっては、倦怠感を完全に取り除くのは困難

がんが進行した場合など、病状によっては、だるさ・倦怠感を完全に取り除くのは困難なことがあります。そのため、医師の指導のもと、自分でできる対処法を行って、生活の中で上手に付き合っていくことが大切です。

自分でできる対処法

強いだるさや疲れ、不安、気分の落ち込みなどでやる気が出ない時には、決して無理をせずに体調に併せて過ごすことが大切です。日常の中でできるセルフケアを取り入れてみましょう。

倦怠感は無理をせず上手に付き合うことが大切

がんにかかったことによってだるさが続くと、今までのように仕事や家事をこなせず、自己嫌悪になる方も少なくありません。 治療を受けながら働いている方の中には「仕事に集中できない」「以前のように動けない」と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

しかし、がん治療に倦怠感はつきものであるため、自分を責めてしまわないようにしましょう。疲れが強いときには、仕事や家事を減らしたり、他の人に変わってもらったりするとよいでしょう。倦怠感がひどい場合には、決して無理せず、上手に付き合っていくことが大切です。

家族や身近な人ががんにかかり、倦怠感や副作用で悩んでいる場合、本人がつらそうなときには、しっかりとサポートする必要があります。治療法で不明な点がある方は、主治医に確認するとよいでしょう。